生前、元気な家族を相手に「どんなお葬式をあげたい?」と聞くのは抵抗があるかと思います。私も、義母の方から言い出さなかったら、事前にいろいろ調べたりすることはなかったでしょう。しかし、今では逆に『家族の死は誰にも訪れるもの。最後のお見送り方法を決めておくことは、けっして忌むべきことではないし、むしろ本人の望む形に答える最良の方法』というのが私の考えです。
義母は花が好きで、特に野に咲く可憐な花々を好みました。そのため葬儀にも「可愛い花たちに囲まれて送られたいわ」という希望があったため、祭壇には野菊やかすみ草を中心とした野の花を飾り、草原のように仕立ててもらいました。
このように、事前に本人の希望を聞いておくと、その願いを取り入れたオリジナリティ溢れるお葬式をあげられます。また、斎場やホールを使わず、自宅で行うことも可能になります。様々な形式の葬儀があり、それに対応してくれる葬祭業者さんも増えている昨今。元気なうちにいろいろと相談し、形式はもちろん費用なども考慮して最適なプランを立てておけば、家族の心に残る葬儀にできるのではないでしょうか。
実は以外にも、葬儀で義母が一番こだわったのは遺影に使う写真でした。女性だからこそ、なのかもしれませんが、できるだけピントのあった明るい表情のものにしたいと言っていたのです。最終的には、家族旅行で撮った笑顔の写真を遺影に使うことにしました。ただ、背景が入り込んでいたり、衣装も普段着でしたので、さすがに遺影として大丈夫だろうか? と不安になり、私は事前に業者さんに相談しました。すると、最近は画像加工技術が進んでいるため、背景を消したり、衣装を礼装に替えて遺影用としての写真に変えることが可能だというお返事でした。
現在は改めて遺影用の写真を用意しておかなくても、故人が気に入っている写真を使えるので大丈夫のようです。弔問に訪れて下さった方も、『自然で本当に楽しそうな顔をしている』と目を潤ませて喜んでいただき、この写真を選んで正解だったと思いました。
葬儀の費用は高い、というのは社会一般の認識だと思います。では実際に、どんなところにお金がかかっているのでしょう。その内訳を聞いたところ、大まかに
に分けられるそうです。葬儀の費用は、ある程度頂いた香典でまかなえますが、実際に香典をどれだけ頂けるかは終わってみないと分からないもの。費用に不安があるなら、事前にある程度の予算を立てて、そこから何を足して何を削るか、といった計算をするのがベストだと思います。 また、お墓、仏壇、香典返し等は葬儀費用に含まれませんから、これらを用意する必要がある場合は別途に費用が必要になることも忘れたくないポイントです。